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めっき/アルマイト腐食の原因とは

2026.11.06

めっき/アルマイト腐食の原因とは

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不良解析 分析・解析

防食のためにめっき/アルマイトをしたのに、腐食した。なぜか。

表面処理の主要な目的の一つが「腐食防止」です。しかし、処理を施した部品でも、使用中や塩水噴霧試験などで腐食が発生することがあります。

  • 納品後しばらくして赤サビがでた
  • 塩水噴霧試験で基準時間をクリアできない
  • 特定の部位だけ腐食が進む
  • 表面処理をしたのに素地金属が腐食している

「皮膜を厚くしているのになぜ腐食するのか」という答えは、表面処理の種類、素地金属、皮膜の状態、使用環境によって異なります。

めっき/アルマイトが腐食する主な要因

1.ピンホール・皮膜欠陥

めっき皮膜にピンホールやクラック、局所的な薄膜部などがあると、水分や腐食性物質が素地金属に到達し、腐食の起点となることがあります。

特に鉄鋼材料に比較的、貴な金属のめっきを施した場合、皮膜の欠陥部分から鉄素地の腐食が集中して進行することがあります。

K Ca Na Mg Al Zn Fe Ni Sn Pb H Cu Hg Ag Pt Au

(イオン化傾向:大 ← → 小) 

腐食した部位をSEMで観察し、必要に応じて断面観察や膜厚測定などを組み合わせることで、腐食の起点や皮膜状態を確認できます。

腐食・ピンホールの解析を依頼する

2.めっきの防食機構と素材の組み合わせ

めっきによる防食には、代表的なものとして「犠牲型防食」と「バリア型防食」があります。 

防食機構代表例仕組み
犠牲型防食亜鉛めっきなど亜鉛が優先的に腐食して素地を保護する
バリア型防食ニッケルめっきなど皮膜によって腐食環境から素地を遮断する

そのため、めっきの種類や素地金属の組み合わせによって、傷や皮膜欠陥が腐食に与える影響は異なります。

3.膜厚不足

必要な膜厚が確保されていないと、十分な耐食性が得られない場合があります。
特に穴の内側、凹部、裏面などは膜厚が不足しやすく、特定の部位だけ腐食する原因となることがあります。
腐食部と正常部の膜厚を比較することで、膜厚と腐食の関係を確認できます。

4.封孔処理不足(アルマイトの場合)

アルマイト皮膜には微細な孔(ポア/ポーラス)が形成されます。封孔処理が不充分な場合、腐食環境の影響を受けやすくなり白化や腐食につながることがあります。

アルマイトの腐食では、皮膜の状態や封孔状態を確認することが重要です。

5.異種金属接触腐食(ガルバニック腐食)

異なる金属が接触し、水分や電解質が存在すると、金属間の電位差によって腐食が促進されることがあります。

例えば、異種金属との接触部だけ腐食が集中している場合は、ガルバニック腐食の可能性があります。
SEM解析やEDX分析、断面観察などから腐食の起点や周辺元素を確認することで原因究明につながる場合があります。

<参考画像>NIめっきの腐食サンプル 

腐食解析を依頼する

6.使用環境が想定を超えている

設計時の想定と実際の使用環境が異なると、表面処理の耐食性が十分に発揮されない場合があります。

例えば、

  • 屋内使用の想定が実際には屋外だった
  • 高湿度環境で使用されていた
  • 洗浄剤や薬品に接触していた
  • 温度変化による結露が繰り返されていた

などです。

腐食解析では、めっきの状態だけでなく、実際の使用環境も重要な手掛かりになります。

腐食の原因を調べる方法

腐食原因を調べる際は、ひとつの分析だけで判断するのではなく、複数の方法を組み合わせて原因を絞り込みます。

解析方法確認出来ること
SEM観察腐食の起点、表面状態、皮膜欠陥など
EDX分析腐食部・付着物に含まれる元素
膜厚測定皮膜厚さ、部位による膜厚差
断面観察皮膜厚さ、層構造、界面、欠陥など
塩水噴霧試験既定条件下での耐食性評価

重要なのは腐食したという結果だけではなく、「どこから、どのように腐食したか」を確認することです。 
黒坂鍍金工業所にご相談ください

「めっきをしたのに腐食する」というトラブルの原因は、皮膜の欠陥、膜厚不足、封孔処理、異種金属接触、使用環境など様々です。 黒坂鍍金工業所では、腐食しためっき部品について、SEM/EDX分析、膜厚測定、断面観察などを組み合わせた不良解析に対応しています。

「なぜこの部品だけ腐食したのか」「めっき皮膜に問題があるのか」「膜厚不足が原因なのか」など、腐食原因の調査をご検討の場合はご相談下さい。

他社で加工しためっき品の腐食解析も可能です。

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