故障解析とは何か?市場クレームの原因を特定し、再発を防ぐプロセス
市場で壊れた。フィールドでの故障、原因を特定できていますか?
故障解析とは、製品が実際に使用される中で生じた故障・トラブルの原因を科学的に特定するプロセスです。
不具合解析が「製造・加工段階での不良」を対象とするのに対し、故障解析は「出荷後・使用中に発生した問題」を対象とします。
- 市場クレームが来た
- 使用中にめっきが剥がれた・腐食した
- フィールドで予想より早く摩耗した
製造時の検査では合格していても、使用環境・使用条件の中で初めて顕在化する故障があります。「根拠のない推測」で取引先に回答しても、信頼回復はできません。
「クレーム対応のために原因を特定したい」「取引先に提出できる根拠が必要」 解析結果を報告書としてまとめてご提供します。故障解析を依頼する →
故障解析の主な手順
ステップ1:故障品と正常品の比較
故障解析では必ず正常品との比較が必要です。故障品だけを見ても何が異常かを判断できません。
ステップ2:使用環境・条件の把握
故障がどのような環境・条件下で起きたかを把握します。使用温度・接触する化学物質・機械的負荷・通電条件など、「使用環境で想定外のことが起きていた」ケースは少なくありません。
ステップ3:外観観察・破断面観察
故障の起点・亀裂や剥離の進行方向・破断面の形状を観察します。破断面・剥離面をSEMで観察することで、故障がどのように進行したかのストーリーが見えてきます。

キャプション:デジタルマイクロスコープ「DSX1000」(OLYMPUS)
「破断面を見てほしい」「腐食の起点を特定したい」 故障品をそのままお送りください。加工・切断は当社で行います。破断面解析を依頼する →
ステップ4:断面観察・成分分析
皮膜の残存状態と剥離界面・腐食の浸入経路・異種材料や汚染物質の混入をSEM・EDXで確認します。腐食生成物の種類・汚染源を特定できます。
ステップ5:故障モードと根本原因の特定
観察・分析の結果を統合し、故障のメカニズムと根本原因を特定します。根本原因が明確になれば、設計・材料・加工・使用条件のどこを変えれば再発を防げるかが決まります。
黒坂鍍金工業所の解析実績
黒坂鍍金工業所では、これまでに無電解ニッケルめっき後の白点模様・アルマイト処理後の白点模様・白ムラ模様など、様々なめっき・表面処理トラブルの解析を行ってきました。
解析では「現象の説明」で終わらず、「なぜその現象が起きたか」の根拠を示すことを重視しています。素材・処理工程・形状設計・使用環境のどこに原因があるかを特定し、根本解決につなげます。
解析結果は報告書としてまとめてご提供します。取引先への説明・社内の再発防止報告にご活用ください。
表面処理に関わる代表的な故障モード
| 故障モード | 主な発生場面 | 解析で確認すること |
|---|---|---|
| めっき剥離 | 使用中・加工後 | 剥離界面の状態・異物の有無 |
| 腐食・さび | 屋外・湿潤環境 | 腐食の起点・進行経路・生成物の同定 |
| 早期摩耗 | 摺動部品 | 皮膜硬度・膜厚・摩耗粉の成分 |
| 絶縁破壊 | 電気部品 | アルマイト皮膜のピンホール・欠陥 |
| 水素脆性割れ | 高強度鋼部品 | 割れの形態・発生位置 |
| 接触抵抗増大 | 電気接点 | 表面酸化・硫化・異物付着 |

キャプション:蛍光X線膜厚計「Fischerscope X-RAY XDLM」(Fischer)
主な解析手法
⚫︎FE-SEM(電界放出形走査電子顕微鏡)
表面の微細な凹凸や形状を極めて高い倍率・高解像度で観察します。
キャプション:FE-SEM「SU3900SE/EDX」(HITACHI)
⚫︎ビッカース硬度計
部品や材料の硬度を測定します。

キャプション:ビッカース硬度計「FM-310」(フューチュアテック)
黒坂鍍金工業所にご相談ください
黒坂鍍金工業所では、市場で発生した故障品・クレーム品の原因解析を行っています。
- 市場クレームの原因を特定したい
- 取引先に提出する解析レポートが必要
- 社内で原因がわからず困っている
- 設計・材料の改善につなげたい
故障品・クレーム品はそのままお送りください。加工・切断は当社で行います。他社加工品の解析も対応しています。
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