アルミニウム化成処理皮膜(クロムフリー及び三価クロム)
アルミニウム化成処理皮膜(クロムフリー及び三価クロム)とは
アルミニウム化成処理皮膜(クロムフリー及び三価クロム)は、アルミニウム表面に緻密な無機皮膜を形成し、耐食性を大幅に向上させる処理です。形成された皮膜は塗装や接着剤との密着性が高く、長期耐久性を確保します。従来の六価クロム処理に代わる環境対応型処理として、航空機・輸送機器・電子機器などの分野で広く活用されています。
アルミニウム化成処理皮膜(クロムフリー及び三価クロム)の反応式
| クロムフリー(Zr系) | 三価クロム |
|---|---|
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アルミニウムの自己酸化反応 Al → Al³⁺ + 3e⁻ |
アルミニウムの自己酸化反応 Al → Al³⁺ + 3e⁻ |
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酸化ジルコニウムの皮膜形成 Al + Zr⁴⁺ + H₂O → Al–O–Zr + H₂↑ |
三価クロムの皮膜形成 Cr³⁺ + 3OH⁻ → Cr(OH)₃ |
アルミニウム化成処理皮膜(クロムフリー及び三価クロム)の特徴
アルミニウム化成処理皮膜は、アルミ表面に化学反応で緻密な皮膜を形成し、耐食性・塗装密着性・導電性を向上させる処理です。環境対応型のクロムフリーや三価クロム処理が選択可能で、航空・輸送・電子など高信頼性が求められる分野で採用されています。
| 1.アルミニウム表面に強固で均一な酸化被膜を形成し、腐食を効果的に防止。長期使用でも性能を維持。 |
| 2.塗料や接着剤との密着性を高め、剥離や接着不良を防ぐ。 |
| 3.六価クロムを使用しないクロムフリーや低電気抵抗の三価クロム処理が選択可能で、導電性を要求される部位にも対応。 |
アルミニウム化成処理皮膜(クロムフリー及び三価クロム)の種類
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 三価クロム化成皮膜 | 六価クロムを使用せず、三価クロム化合物で皮膜を形成。耐食性と塗装緻密性に優れ、低電気抵抗導電性が必要な用途にも対応 |
| クロムフリー化成皮膜 | クロムを全く含まず、チタンやジルコニウム化合物で皮膜形成。100nm程度の薄膜で耐食性と塗装密着性を確保。環境規制(RoHS)対応。 |
アルミニウム化成処理(クロムフリー及び三価クロム)の設備と対応可能サイズ
| 手動ライン | |||
|---|---|---|---|
| サイズ | 400×400×800[mm] | ||
| 重量 | 10[kg] ※数値は目安の為別途ご相談ください | ||
※治具、浴槽は自社のメンテナンス部門により製作ができます。特急対応などで治具が必要な場合でも対応可能です。
アルミニウム化成処理皮膜(クロムフリー及び三価クロム)のメリット・デメリット
| メリット | ・塗装や接着の下地として密着性を大幅に向上 ・耐食性と環境対応性を兼ね備える ・航空宇宙、電子機器など高信頼用途に採用される |
|---|---|
| デメリット | ・皮膜の厚みが薄く、単体では高耐久用途には不向き ・特にクロムフリー皮膜は処理条件に敏感で管理が重要 ・素材により処理ムラや色調ばらつきが出る可能性がある |
アルミニウム化成処理皮膜(クロムフリー及び三価クロム)の皮膜特性
| 特性 | クロムフリー(Zr系) 三価クロム |
|---|---|
| 構造 | Zr酸化物+酸化Al層 Cr3化合物+酸化Al層 |
| 耐食性 | 耐食性を有する クロムフリーよりもより高い耐食性を有する |
| 膜厚 | 非常に薄い(数十µm~数百µm程度) |
| 密着性 | 塗装下地として好適とされ、良好な塗装密着性を有する |
| 外観 | 無色の皮膜 素地色~薄乳白色 |
対応可能な材質
アルミニウム全般
アルミニウム化成処理皮膜(クロムフリー及び三価クロム)の用途・事例
航空機
電装部品
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