アルミニウム上電気めっき(電気銅めっき)
アルミニウム上電気めっき(電気銅めっき)とは
黒坂鍍金が独自に開発したダイレクト電気ニッケルめっきをベースに銅などの機能めっきを組み合わせることで、軽量かつ電気特性・はんだ濡れ性に優れた皮膜を実現しました。高い密着性と安定した品質を保ちつつ、めっき工程の自動化によって低コストでの量産も可能です。
ダイレクト電気めっきとは
通常はニッケルなどの無電解めっきの下地めっきが必要な金属材料に、下地めっきを行わずに特殊なプロセスを実施することで、直接電気めっきを施せる技術です。
アルミ上電気ニッケル(電気銅めっき)の反応式
| 陽極反応として | 陰極反応として |
|---|---|
| ① Ni → Ni²⁺ + 2e⁻ | ① Ni²⁺ + 2e⁻ → Ni |
| ② Cu → Cu²⁺ + 2e⁻ | ② Cu²⁺ + 2e⁻ → Cu |
アルミニウム上電気ニッケル(電気銅めっき)の特徴
アルミニウムは酸化被膜を形成しやすく、そのままではめっきの密着性が低いため密着性確保のための前処理が不可欠です。ニッケルは耐食性・密着性を向上させる下地として機能し、銅は高導電性を付与します。多層化によって特性を組み合わせることが可能です。
| 1.ニッケル層+銅層の組み合わせで耐食性と導電性を両立 |
| 2.酸化被膜除去とジンケート処理で密着性を確保 |
| 3.電子部品から機構部品まで幅広く適用可能 |
アルミニウム上電気ニッケル(電気銅めっき)のメリット・デメリット
| メリット |
・アルミ上に導電性を持たせることで、はんだ付けや通電用途に対応 ・ニッケル下地により密着性と耐食性が向上 ・無電解めっきに比べ成膜速度が速い |
|---|---|
| デメリット |
・ジンケート処理など前処理が煩雑 ・電気めっきであるため複雑な形状には不向き ・Al / Ni / Cuの応力の違いにより、応用範囲に限界あり |
アルミニウム上電気ニッケル(電気銅めっき)の設備と対応可能サイズ
| 自動ライン | |||
|---|---|---|---|
| サイズ | 2000×400×1200[mm] | ||
| 重量 | 10[kg] ※数値は目安のため別途ご相談ください | ||
※治具、浴槽は自社のメンテナンス部門により製作ができます。特急対応などで治具が必要な場合でも対応可能です。
アルミニウム上電気ニッケル(電気銅めっき)の皮膜特性
| 特性 | 内容 |
|---|---|
| 構造 | ニッケル層と銅層の多層構造であり、導電性と耐食性を高いレベルで両立させます。 |
| 硬度 | ニッケル層により中程度の硬度を確保します。 |
| 耐食性 | ニッケル層が酸化防止とバリア効果を発揮します。 |
| 導電性 | 銅層により非常に高く実現します。 | 膜厚 | 数µm~数十µmまで用途に応じて調整可能です。 |
| 耐薬性 | 表面のCuは酸 / 塩基により腐食しやすいです。 | 密着性 | 適切な処理で高密着性を実現します。 |
| 耐摩耗 | 表面状態により変動しますが、比較的低いです。 |
| ろう付 | 銅層により良好です。 |
| 外観 | 金属光沢があり、ニッケル層の下地のおかげで鮮やかな赤味があります。 |
対応可能な材質
アルミニウム全般
めっきにおける密着性の実績
当社では、めっきの密着性を 曲げ試験 と クロスカット試験 により厳密に評価しています。
曲げても剥がれない柔軟性、クロスカット後のテープ剥離でも残る強固な密着性を確認し、安定した品質を実証。
高い信頼性が求められる用途にも安心してご利用いただけるめっき加工をご提供しています。
テストピースを用いた曲げ試験
クロスカット後のテープ剥離試験
表面処理や鍍金加工に限らず、実現したいことや困りごと、どんなことでも相談してください。
試作品や、1点のみのご依頼にも柔軟に対応いたします。