めっき加工、表面処理Q&A
アルマイト処理に関するよくある質問
アルマイト処理の図面指示はどのように書きますか?
アルマイト処理を発注する際、図面への記載方法が不明確だと処理条件にズレが生じ、仕上がりが要件を満たさないことがあります。「どう書けばよいかわからない」という声は多く、ここでは実務でよく使われる記載方法をまとめます。
基本的な記載方法
図面の表面処理欄(または注記欄)に以下のように記載します。
標準的な記載例
陽極酸化皮膜処理(アルマイト) 膜厚 10μm以上
JIS H 8601 AA10
硬質アルマイトの場合
硬質陽極酸化皮膜処理 膜厚 50μm以上
染色ありの場合
陽極酸化皮膜処理(黒色染色) 膜厚 10μm以上
JIS規格による膜厚区分
JIS H 8601「アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜」では、膜厚区分を「AAxx」で表記します。
| 主な用途 | ||
|---|---|---|
| AA5 | 5μm以上 | 装飾・軽防食 |
| AA10 | 10μm以上 | 一般防食 |
| AA15 | 15μm以上 | 耐食性重視 |
| AA25 | 25μm以上 | 高耐食 |
規格記号で指定することで、処理業者との認識のズレを減らすことができます。
記載しておくと良い追加情報
| 項目 | 記載例 |
|---|---|
| 封孔処理 | 封孔処理あり(熱水封孔) |
| 適用部位の指定 | 〇〇面のみアルマイト処理(他面はマスキング) |
| 素材合金番号 | 材質:A6061 |
| 外観品質 | 色むら・傷なきこと |
マスキングが必要な場合
ネジ穴・はめあい部・電気接点など、アルマイト処理を施したくない部位がある場合は、図面に「マスキング部位」を明示する必要があります。指示がない場合は全面に処理されます。
マスキングには追加費用と工数がかかるため、事前にご相談いただくとスムーズです。
発注時の確認事項
図面への記載と合わせて、以下を発注時にご確認いただくと処理条件の認識が合います。
- アルミ合金の種類(合金番号)
- 膜厚の目標値と許容範囲
- 染色の有無・色指定
- 検査成績書が必要かどうか
関連:アルマイトの膜厚はどのくらいで指定できますか?
関連:アルマイト処理後の寸法変化はどのくらいですか?
関連:見積もりを依頼する際に必要な情報は何ですか?
お問い合わせ
「この図面記載で問題ないか確認したい」という場合も、図面をお送りいただければ確認します。

